コウノトリ目トキ科
[英名] JAPANESE CRESTED IBIS
[学名] Nipponia nippon
全長75cm　翼開長140cm
【分布】日本、中国

　ニッポニア・ニッポンという学名からもわかるように、トキは日本を代表する鳥であった。が、日本産トキの最後の１羽だったキンが2003年10月10日に死んだため、日本産トキは絶滅、環境省のレッドリスト（JRDB）はEW（野生種絶滅）ではなく、Ex（絶滅）が妥当である。
　一方、中国からおくられたトキは佐渡トキ保護センターで順調に繁殖し、現在、約40羽。野生復帰の計画も検討されている。

　江戸時代には日本各地で繁殖していたが、繁殖地の開発や乱獲により、20世紀初めには兵庫県に約100羽が残るだけになった。
　1971年に野生のコウノトリは捕獲され、人工飼育下での種の保存がはかられることになった。現在、生息数は100羽をこえ、早ければ2005年にも野生に帰すための試験放鳥が行われる予定である。