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. 絶滅した動物たち .
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奈良県東吉野村にある最後のニホンオオカミ像


食肉目(ネコ目)イヌ科

[英名] JAPANESE W0LF
[学名] Canis hodophilax

全長95〜115cm 尾長30cm
【分布】本州、四国、九州
【絶滅】1905年

 かつては日本国中にいたニホンオオカミ(ヤマイヌ)は、明治になってからのジステンパーの流行や生息地の開発、そして家畜を襲う害獣として駆除されたため急激に数を減らしていった。1905年1月23日、ロンドン動物学会と大英博物館の企画で来日したアメリカ人マルコム・アンダーソンが奈良県鷲家口(わしかぐち=今の東吉野村)で買った若い♂の死体が今のところニホンオオカミの確かな最後の記録である。
最近、九州でニホンオオカミではないかといわれる動物が撮影されたが、未だ確認はされていない。

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 現在、ニホンオオカミの全身剥製は、東京大学、和歌山大学、国立科学博物館の三体しかありません。同じ種かどうか判定するための基準となる標本(タイプ標本)は、江戸時代にシーボルトが持ち帰ったもので、オランダのライデン博物館に保管されています。
 なお、最後のニホンオオカミの頭骨と毛皮は、大英博物館に保管されています。

←ライデン博物館にあるニホンオオカミのタイプ標本
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  近年の絶滅年表